はじめに
姿勢は自身が意識して真っ直ぐに立つと思っても、癖や楽な姿勢を体が覚えてしまい、真っ直ぐま姿勢を再現できません。
画像など客観的評価で筋力のバランスを分析し、正しい姿勢を身体に覚えさせる必要があります。
特に筋肉は姿勢評価に重要な役割を担います。


姿勢について
姿勢には重心線と呼ばれる基準があります。耳垂・肩峰・大転子・膝蓋骨前面・外果前方を通る線です。正しい姿勢を保つことは、美容や健康に大きな効果があります。姿勢が悪いと、肩こりや腰痛だけでなく、呼吸が浅くなり、集中力や体調に悪影響を与えることも。さらに、猫背や反り腰などの悪い姿勢は見た目にも影響し、顔のたるみやスタイルの崩れを招きます。
kendalによる姿勢分類
矢状面における立位姿勢の分類
Kendall(ケンダル)は、
ロードシス=反り腰(前弯型)
カイホロードシス=猫背と反り腰(後弯前弯型)、
フラットバック=見た目は真直ぐ(平背型)、
スウェイバック=上半身が下半身より後ろに位置(後弯平坦型)
4つに分類しています。
ロードシスタイプ
状態
お腹まわりの筋肉が弱り、腰の反りに関係する背中側の筋肉が張ることが原因になることが多いです。
- 骨盤の前傾
- 腰椎前弯の増強、
- 膝関節の過伸展
治療
ハムストリングや臀筋群を緩めます。
また、腹横筋の腹圧により腰椎のポジションを過前弯から正常(ニュートラル)に戻します。
腹横筋は最大呼気で収縮するので、強く吐く練習で反り腰が軽減します。

腰痛前弯
カイホロードシスタイ
状態
カイフォロドーシス姿勢は猫背だからと、姿勢をよくしようとして腰を反りすぎて痛くなってくるのがこの姿勢に多い特徴でもあります。
- 頭部前方変位、
- 肩甲骨の外転、
- 胸椎の後弯、
- 腰椎前弯の増強、
- 骨盤の前傾、
- 股関節屈曲、
- 膝関節の過伸展
治療
猫背予防は菱形筋を鍛えます。トレーニングとしては肩関節を伸展して、肩甲骨を後方に引きます。

菱形筋の筋トレ
頸椎からアプローチし過伸展傾向を調整。肩甲骨の外転を矯正。
下肢はカイホローシスと同様に加え、膝窩にアプローチ。委中という背部のツボでもあります。

後弯
フラットバックタイプ
状態
椎間関節に負担がかかりやすく、ヘルニアになりやすい。
- 頭部前方変位
- 肩甲骨の外転
- 上部胸椎の後弯
- 下部胸椎の平坦
- 腰椎前弯の減少
- 骨盤の後傾
- 股関節および膝関節過伸展傾向
治療
椎間関節の動きが悪くなる。消化器が弱い方も多く、腸腰筋や腹部の筋肉をリリースして緊張をとる。
腰背部の胸椎11から腰椎2までにマッサージなどでアプローチ。ストレッチや矯正も行う。

フラットバック
スウェイバックタイプ
状態
下肢より上肢が後方にシフト(スウェイ)している状態です。
殿筋が弱く、骨盤が後傾しています。
- 頭部前方変位
- 胸椎後弯
- 腰椎フラット
- 大転子(大腿骨隆起)は重心線より前方、骨盤後傾、
膝関節過伸展
治療
一番は大殿筋の筋力トレーニングです。大殿筋をトレーニングすることにより、骨盤が前傾姿勢となりS字カーブが復元できます。
上部胸椎の可動域を増やす。
上部背筋群の強化トレーニングや高齢者は壁にボールを当てて押す。
肩関節前面筋のリリースと回旋筋機能回復を施行。
背部から腰部にかけての筋緊張を除去に、さらに下腿の前脛骨筋へアプローチ、下腿三頭筋への筋出力をスムーズににします。

腰椎平坦。骨盤ニュートラル
最後に
筋力バランスが重要なアプローチです。骨は矯正しても筋力バランスが整わないと歪みは戻りません。当院ではストレッチや筋力トレーニングも指導します。
普段の生活に取り入れるのが重要で、からだの癖を取り除くことが大切です。
