
野球肘
安静と投球禁止:
肘に痛みがある場合は、まず投球を中止し、肘を安静にすることが重要です。
治療:
肘周囲の筋肉のストレッチや、肩甲骨、体幹、股関節など、肘に影響を与える部位の機能改善を目的とした治療を行います。
肘のみのアプローチではなく、筋肉のバランスや阻害因子を発見し、スムーズに肩肘が回るようにします。
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手術療法:保存療法で改善が見られない場合や、骨折や軟骨の損傷がひどい場合は、手術が必要になることがあります。軟骨は痛みを感じないので、軟骨が欠けた状態で数年経つと、離断性骨軟骨炎と呼ばれる外側型の野球膝となり、手術が必要になります。
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多血小板血漿 (PRP) 療法:病院で行う治療方です。巨人の田中選手が行った治療方法です。自身の血液から採取した血小板を損傷部位に注入し、組織修復を促す治療法です。トミー・ジョン手術:靭帯再建手術で、肘の不安定性が強い場合や、痛みが強い場合に選択されることがあります。治療期間と復帰
- 治療期間は、症状の程度や治療法によって異なりますが、数週間から数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。
競技復帰の時期は、医師と相談して決める必要があります。
- 野球肘の予防には、ウォーミングアップやクールダウンをしっかり行い、投球フォームを改善することが大切です。
痛みを我慢して投げ続けると、症状が悪化する可能性があるため、早めに受診することが重要です。